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平成7年 222P 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
我が国は、アジアで何をしようとしたのか。大日本帝国により、皇民化された民族の記録。圧倒的数の未公開写真が証明する、植民地統治の実態。歴史の真実を忘却より引き戻す、第一級資料。
――歴史の中の写真、写真の中の歴史――
立教大学教授戴国輝
林えいだいさんはノンフィクション作家、そして在野の学者としてあまたの実績をあげてこられた。この度は台湾 代史発掘の作業過程での副産物、―写真をまとめて出版されると言う。有り難いことである。 周知のように、日本では、台湾近現代史研究はマイナーにして陽の当たりにくい分野だ。 台湾は朝鮮・韓国に比べて早く(一八九五年に始まる)、そして長く(五○年間)日本帝国主義の植民地体制下にあ た。それにもかかわらず、日本人の台湾に対する植民地支配をめぐる『罪意識』はたまた歴史意識は薄い。 「秋涼の侯に入った九月、第二次大戦後五十年目の夏の『喧噪』は幕を閉じようとしている。新しい世紀―二十一世紀 を間近かにひかえて、心ある日本人諸氏は第二次大戦での日本、そして日本人の行為を問い直し、どう評価するかに本 の夏はかなりのエネルギーを駆使したように私には見えた。その具体的成果をどう判定するかは、なお時間の『洗礼』 必要と考える。
一九九五年(平7)の今年は、また下関条約締結百年目で、同時に日清戦争終結百年目にも当たる。関係学会では、 の機を藉りて日本近代史上における日清戦争の問い直しを試みるシンポジウムが開催
「誤解を恐れずに書こう。第二次大戦後五十年目と、日清戦争後、百年目の両者を重ねあわせ、より深く歴史の文脈に い直す試みがあったことを寡聞にして聞かない。
筆者は、来年をもって日本滞在が四十年となった。私的にして未熟な経験に則すると、日本人は一般的に言って歴史 きである。否、歴史小説、講談もの好きと言い直した方がより正しいかも知れない。しかし、日本の政治家を筆頭に「 歴史好き」であるのにかかわらず、歴史の重要性を本当に知っている人は多くないようだ。日本人の友人たちは、よく自 ぎみに、自ら日本人は健忘症だとも言う。その当否はさておいて、日本人は概して「性急』だと中国人は見ている。
明治百年の超短期間で「西欧近代」に追いついた日本人である。ストックよりかはフローによりエネルギーを割いた びとと、その末裔の故に「性急』もまた理由なきことではなかろう。
お探しの方、お好きな 方いかがでしょうか。
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