挿絵版画の制作は、まずドレの描いたの原画により小口木版(wood engraving)の中の『gravure de teinte』技法で原版が彫版され、それをもとに金属(銅)製の刷版が制作されて挿絵が印刷されます(注3)。木版の彫版者としてはPisan、Pannemaker、Facnion、Louis-Henri Brevire、Louis Dumont、Emile Deschamps、Delduc、Charles Maurand、Franois Perdon、Perichon、Boetzel、Heberなど多数の版画家が参加していますが行われています。
【本セットの挿絵について】
『Les contes de Perrault. / dessins par Gustave Dor ; prface par P.-J.Stahl』の挿絵はその配置がかなり?なところがあります。その一つとして物語の当該の場所に、そのシーンの挿絵が入っていない(あるいは物語の進行とは異なった序列で挿絵が置かれている)などです(注4)。『青髭』の挿絵4点については、その挿入の順番にしたがって番号付をしました。コメントは原文の該当部分の記述です。
①【写真2】【写真3】「花嫁の友人たちは、次々に部屋や衣装庫、衣装ダンスなどを見て回ったが、その全てがとても美しく豊かであった」" Les voil aussitt parcourir les chambres, les cabinets, les garde-robes,toutes plus belles & plus riches les unes que les autres. "
②【写真4】【写真5】「この小部屋にたちいってはならない!」"pour ce petit cabinet, je vous dfends d’y entrer"
③【写真6】【写真7】「神に感謝します!我が兄弟が来てくれました、と叫んだ。"Dieu soit lou ! s'cria-t-elle, ce sont mes frres"
④【写真8】【写真9】「騎士は剣で青髭の体を貫いた」"Ils lui passrent leur pe au travers du corps"